電験三種が年2回に!令和4年度以降の新制度について

第三種電気主任技術者

お久しぶりです。とんぼです。

いきなりですが、令和4年度(2022年度) から電験三種が大きく変わります。

変更点は大きく2点あります。

■ 試験実施日の変更【年1回→年2回】:令和4年度(2022年度) ~
■ CBT方式の導入:令和5年度(2023年度) ~
とんぼ
とんぼ

2021年12月、ようやく試験実施日が発表!

2回実施は決まってたのに、

もう少し早めに発表して欲しかったですね・・・

この記事では

● 年2回の受験日はいつなの?

● 勉強のスケジュールはどうしよう?

● CBT方式って何?

といった疑問に対して、初めて電験三種を受ける方にも分かりやすく解説します!

試験実施日・申込期間

試験日程と科目合格制度について

これまで電験三種は年1回(8月~9月)の試験でした。

令和4年度(2022年度) から年2回実施することとなりました。

一般財団法人電気技術者試験センターによると、以下の通り発表されています。

上期試験下期試験
試験実施日令和4年(2022年) 8/21(日)令和5年(2023年) 3/26(日)
申込期間令和4年(2022年) 5/16(月)~6/2(木)令和4年(2022年) 11/21(月)~12/8(木)
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「令和4年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」

上期試験・下期試験の両方に申込が可能です。

上期試験・下期試験それぞれに申込期限があるので、申込を忘れないように注意ですね。

これによって、3年間で最大6回まで受験することができるようになりました!

また科目合格制度は今まで通り継続されます。

特に忙しい社会人の方にとって、受験回数が増えるのはかなり嬉しい変更ですね。

試験日が土日でも今までは休日出勤等で受験できない!ってことがあったと思います。

とんぼ
とんぼ

年1回だと、勉強を継続させるのは大変でしたよね・・・

受験回数が増えた理由

あめんぼ
あめんぼ

とんぼさん、そもそも何で受験回数が増えるの?

とんぼ
とんぼ

電気保安業界は人手不足なんよ。

有資格者を増やしたいってことやね。

あめんぼ
あめんぼ

受験回数が増えることで、デメリットは無いのかな?

とんぼ
とんぼ

・合格者が増えることで、資格の価値が薄れる。

・試験問題を多く作るのが難しく、類似問題が増える。

と言われているけど、実際まだ分からないよ。

受験回数が増えるメリットの方が大きいと思う。

経済産業省の調査によると、2030年には電気主任技術者が2000人以上不足すると予想されています。
参考:経済産業省「電気保安人材の持続可能な確保・活用に向けた制度のあり方について」

今回の制度変更で電気主任技術者を増やそうってことなんですが、

「有資格者の増加」が「電気主任技術者の増加」にはならないですよ。

なぜなら、電気主任技術者ではないけど電験三種持ってる人はめっちゃいます。

資格取得後に実務経験が必要な場合があり、この実務経験が積める場所が少ないのが現状です。

このため、電験三種取得後にすぐに電気主任技術者になれるわけではありません。

電気主任技術者を増やすためには、資格を取りやすくするよりも未経験者が働きやすい環境を増やす方が大事なのかなと思います。

今後の勉強スケジュール

電験三種は4科目同時に勉強することで、電気の全体像を把握できます。

また科目間で内容が被っていることもあり、今までは1年間の勉強で一発合格をオススメしていました。

しかし、受験回数が年2回になったため勉強期間は約半年間しかなく、一発合格は難しくなりました

一般的には、電験三種の勉強時間は1000時間程度必要と言われています。

半年を180日とすると、単純計算で1日5~6時間勉強する必要がありますね。

とんぼ
とんぼ

平日5時間勉強は無理や・・・

今後の勉強スケジュールの立て方としては、

上期・下期に2科目ずつ受験する、科目を絞った勉強もアリです。

例えば、こんな感じで受けてみてはどうでしょう。

科目を絞った受験
どの科目がオススメ?
  • 上期試験:理論・電力
  • 下期試験:機械・法規
注意点としては、理論から必ず受験してください
これは理論が他の科目の基礎となるので、理論から勉強した方が効率が良いからです。
また、理論と機械は分けた方が良いです。
これは、理論・機械が電力・法規より比較的時間がかかるためです。
なので、上期に理論、下期に機械を受験してください。
残りの電力・法規は勉強しながら得意な方を受験すれば良いと思います。
とんぼ
とんぼ

ちなみに、電力は計算問題多め、法規は暗記問題多めって感じです。

僕は暗記が苦手で、理解してから覚えたいので法規を後回しかな~

CBT方式の導入

令和5年度(2023年度) からは、CBT(Computer Based Testing)方式が導入されます。

あめんぼ
あめんぼ

またまた変更ですか・・

ところでCBT方式って何?

とんぼ
とんぼ

パソコンとマウスを使って実施するネット試験のことやで。

ちなみに、試験会場となるテストセンターは全国に300箇所以上もあって、

最近では英検・漢検・簿記なんかもCBT方式が導入されてるよ。

あめんぼ
あめんぼ

ネット試験の場合、具体的に何が変わるのかな。

とんぼ
とんぼ

色々とメリット・デメリットがあるので、一回まとめてみよう。

CBT方式のメリット
  • 試験会場が多いので、近い場所から選べる
  • 一定の試験日・時間帯から選択できる→平日の受験も可能に!
  • 自動で採点されるため、採点が早くなる→合否結果が早く分かるかも?
CBT方式のデメリット
  • 問題用紙・解答用紙が無い(パソコン上での表示のみ)
  • 問題用紙に書き込みができない
  • 問題用紙を持ち帰って、自己採点ができない
  • データベースからランダムに問題が出題される→過去問の傾向から出題予想ができない

問題用紙に書き込みができないのは、大きなデメリットになるでしょう。

特に電験三種の問題は、問題文が何を聞いているのか分かりにくい。

問題文をかみ砕き、書き込んでいくことで「あーあの公式使えばいいのか」とか気付けることがあります。

CBT方式での受験を検討される方は、問題に直接書き込まない方法で練習をした方がいいでしょう。

ちなみに、計算用紙は配られると思うので、計算用紙を用意して過去問を解いてみてください。

とんぼ
とんぼ

試験方式は選択可能なので、よく分からないという方は、

マークシートで受験してください。

まとめ

ポイントまとめ
  • 試験実施日の変更【年1回→年2回】:令和4年度(2022年度) ~
  • 3年間で最大6回の受験チャンス
  • 一発合格が難しくなった
  • CBT方式の導入:令和5年度(2023年度) ~
  • マークシート方式とCBT方式は選択可能
とんぼ
とんぼ

ここまで読んで頂きありがとうございました!

今後、電験三種がどう変わっていくのか注目ですね。

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