● 結局この資格で何ができるの?
こんな風に思っている方に向けて、電験三種のことをざっくりご紹介します。
電気主任技術者ってどんな仕事?
まず電験三種とは、第三種電気主任技術者試験のことです。
電気主任技術者とは、
発電所、変電所、工場、ビルなどの電気設備の保安・監督をする人を指します。
新しく建物を建てるときには、電気が必要です。その中には必ず電気設備があります。
これらの工事・点検の際の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で決まっています。
つまり、この資格を持っていないとできない仕事ってわけですね。
第三種って何ができるの?
電気主任技術者は、取り扱う電圧によって以下の3つに分類されます。
すべての事業用電気工作物
第二種
電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
第三種
電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物
(出力5千キロワット以上の発電所を除く)
第三種でかなりの範囲の電気主任技術者ができます。
というのも小規模な建物(工場・コンビニなど)は大体6600ボルト以下で受電しているので、
5万ボルト未満に該当するからです。
このため、第三種だけでも持っているとかなり重宝されますよ。
事業用電気工作物とは?
電気工作物は、電気設備の危険度によって事業用電気工作物と一般用電気工作物に分類されます。
事業用電気工作物には、発電所・変電所なども含まれるのですが、これらはほとんど第三種電気主任技術者(電圧5万ボルト未満)には該当しません。
じゃあ何の電気設備の監督者になるかというと、工場・ビルなどの自家用電気工作物が主な対象となります。
ここで、自家用電気工作物って何???
って思った方も多いと思います。
↓ ほとんどがこれです。
キュービクルって言います。
コンビニとかの駐車場に置いてあります。興味ある人は見てみてください。
扉を開けると、ブレーカーとか変圧器とか入ってます。
写真のLBS(高圧交流負荷開閉器)は、変圧器の保護装置みたいなもので事故電流を遮断します。
鍵がかかっているので、無理に開けようとしないでね。
僕はこれの設計・商品開発をしているわけですが、かなり苦労してます。
何がって、どう良くしたらいいの?使ったこともないのに??
車とか冷蔵庫とか掃除機とか普段使うものならアイデアも出るのに・・・
と思って、電気主任技術者への転職も本気で考えていました。
まぁこの辺は話が脱線するので、気が向いたら別の記事で書いてみようかと思います。
まとめ
電気主任技術者とは、
発電所、変電所、工場、ビルなどの電気設備の保安・監督をする人を指します。
電気主任技術者になるためには、電験三種以上の資格が必要です。
またこれらの電気設備には危険が伴うので、第三種でも取るのが難しいと言われています。
でもですよ、この資格が無いとできない電気主任技術者ってすごくないですか。
もうこれは、医者とか弁護士と同じですよ。
とてもオススメな資格なので、興味がある人はぜひチャレンジしてみてください
試験概要についてはこちらの記事をご覧ください
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