● 1000時間以上勉強しないと受からない
● 三年以内に合格しなかった人を電験スパイラーって言うらしい
こんなことが色んな記事で書いてますし、友達や同僚から聞いたって人もいると思います。
これらの情報は間違ってはいません。
『じゃあ私には無理だからやめとこう』ってなる必要はありません。
まずは、何がどう難しいのか正確に知ることが大切です。
それから勉強の計画を立てましょう。
この記事を読むとこんなことが分かります。
● 合格に必要な勉強時間が分かる
電験スパイラーは避けたい
仕事が忙しくても、一発合格は十分可能です!
合格率と合格点
合格率について
電験三種は 全科目合格率 が10%以下の難しい資格です。
過去5年分の合格率をまとめてみました。
年度 | 受験申込者 | 受験者 | 全科目合格率 | 科目合格率 |
---|---|---|---|---|
平成 28年 | 66,896 | 46,552 | 8.5% | 28.9% |
平成 29年 | 64,974 | 45,720 | 8.1% | 26.6% |
平成 30年 | 61,941 | 42,976 | 9.1% | 28.7% |
令和 元年 | 59,234 | 41,543 | 9.3% | 32.1% |
令和 2年 | 55,406 | 39,010 | 9.8% | 30.0% |
まず見てほしいのは、受験申込者に対して、受験者が少なくないですか?
申し込んだけど、受けてない人が毎年2万人もいるんです。
さらに、この受験者とは1科目でも受験した人の合計です。
あんまり勉強してないし、1科目だけ受けようって人も含まれているってことです。
1回勉強したことがある人は、何となく分かると思います。
理由はこんな感じでしょう。
● 電気関係以外の人も意外と受けている
● 参考書がとんでもなく分厚い
つまりこういうことです。
インプット量が多すぎる。勉強時間が圧倒的に足りない。
その証拠に科目合格率は30%程度あります。
最低でも全科目受験してほしい。
僕は仕事をしながら1年間毎日勉強していました。
合格点について
各科目 60点以上(100点満点)で合格です。
年度によっては55点でも合格できることがあります。
過去5年の合格点はこんな感じです。
年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
平成 28年 | 55 | 55 | 55 | 54 |
平成 29年 | 55 | 55 | 55 | 55 |
平成 30年 | 55 | 55 | 55 | 51 |
令和 元年 | 55 | 60 | 60 | 49 |
令和 2年 | 60 | 60 | 60 | 60 |
勉強を始めた頃、60点って結構いけそうって思ってました。
マークシートで5択なので、何も知らなくても20点取れるやん!
これは甘い考えでした。
最初に過去問をやったときは、全科目20点以下でした・・・
電験三種が難しい理由
電験三種が難しい理由は大きく2つあります。
② 参考書の丸暗記で解ける問題が少ない
① インプットに時間がかかる
資格勉強をするとき、多くの人が参考書→過去問の順番で勉強しています。
分厚い参考書を一周して、ようやく過去問をやっていては全然間に合いません。
過去問はできるだけ早めに取り掛かりましょう。
参考書を辞書替わりにする勉強法がオススメです。
『基本的に過去問演習→分からないところを参考書で調べる』
② 参考書の丸暗記で解ける問題が少ない
電験三種は、過去の問題と全く同じ問題が出ません。
そのため、過去問の丸暗記は意味がありません。
間違えた問題は、意味を理解して覚えていく必要があります。
正解ではない選択肢も、どこが間違いなのかきちんと理解してください。
仕事の後に過去問1年分解くのは結構大変ですよね。
僕の場合、過去問は最低1日に1問解くって決めてました。
最初から試験時間を測る必要はないよ。
勉強時間は1000時間必要!?
ネットで勉強時間は1000時間必要ってよく書いてます。
これに関してはごめんなさい。
当然、人によります。
ただし、ゼロから勉強することを考えると1000時間程度は必要です。
実際、1000時間くらいは勉強しました。
参考までに勉強開始時のレベルは、こんな感じでした。
● オームの法則くらいは分かる
● 計算に必要な数学(三角関数と複素数)は覚えてない
⇒ 見たら何となく思い出すレベル
勉強する習慣をつけるのが、めちゃくちゃ大変
ところでオームの法則って何?
V=RI のやつや
・・・・・・
平日:2時間 × 240日 = 480時間
休日:4時間 × 125日 = 500時間
⇒ 480時間 + 500時間 =980時間
少し1000時間に足りませんが、あくまで目安と考えてください。
毎日勉強する習慣をつけるのが大切です。
何時間勉強できるか1日のスケジュールを考えましょう!
まとめ
● 全科目合格率10%以下、科目合格率30%程度
● 勉強範囲が広く、時間が足りない
● 各科目の合格点は60点以上
● 過去問は早めに取り掛かり、問題の意味を理解して解く
● 勉強時間は、最低1000時間必要
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